近世塩田の成立
キンセイエンデンノセイリツ
書名 | 近世塩田の成立 |
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書名ヨミ | キンセイエンデンノセイリツ |
副書名 | - |
副書名ヨミ | - |
叢書名 | - |
巻次等 | - |
装丁 | 1026p |
著者名 | 児玉洋一著 |
著者名ヨミ | コダマ ヨウイチ |
出版者等 | 日本学術振興会 |
出版年 | 196003 |
内容 | ◇序説 ◇1章 上代に於ける塩の考察 ◇ 1節 人類と塩 ◇ 2節 上代塩の生活と塩−特に海水煎熬の問題に関して− ◇ 3節 万葉に於ける史的研究 ◇2章 中世に於ける塩の生産機構の問題 ◇ 1節 中世製塩の概況 ◇ 2節 塩煎熬の諸問題 ◇ 3節 瀬戸内海に於ける製塩地帯の分布 ◇ 2部 塩田進化の構造的特質−特に中世伊勢の塩浜について見る場合− ◇ 1節 六百番陣状に見える伊勢の塩浜 ◇ 2節 伊勢に於ける製塩地帯 ◇ 3節 伊勢御厨御園の経済史的系譜 ◇ 4節 御塩浜・御塩殿考 ◇ 5節 大湊及び塩浜文書の具象的探究 ◇ 6節 中世塩浜文書の具象的探究 ◇ 7節 太田文書の総括的検討と結論 ◇ 附り ◇ 中世の塩田・田地及び畠価格変遷表 ◇ (甲)自正応至文明塩浜価格変遷表太田文書の整理 ◇ (乙)自永仁至慶長畠・屋敷・田地・藪等価格変遷表太田文書の整理 ◇〔本論〕 ◇1章 近世瀬戸内海塩田の概観 ◇ 1編 瀬戸内海の形成と内海塩田の造成 ◇ 1項 瀬戸内海の生誕と沖積層及び塩田 ◇ 1 砂の利用価値発見 ◇ 2 製塩法の概観と分類 ◇ 2項 近世塩田の構造的探究 ◇ 1 揚ヶ浜塩田と入浜塩田の二様式 ◇ 2 揚ヶ浜塩田の製塩組織 ◇ 1 概観 ◇ 2 揚ヶ浜塩田の構造と操作(塩田地盤の構造 操作 かん水貯蔵場 採かん◇ 用器具) ◇ 3 入浜塩田の築造及び採塩構造 ◇ 1 概観 ◇ 2 入浜塩田の築造と構造 ◇ 1 入浜塩田の築造 ◇ 2 入浜塩田の構造(地盤の構造 地盤の高さ 沼井の構造 溝梁 撤砂 ◇ 操作(準備浜 持浜) かん水溜 採かん用器具) ◇ 3 入浜塩田における採塩労働と設備 ◇ 1 採塩労働 ◇ 2 採塩設備(製塩場(釜屋) 竃 釜(甲)石釜(乙)鉄釜(錬鉄釜 鋳◇ 鉄釜)(丙)土製あじろ釜 温釜 かん水濾過装置 煎熬の順序 煎熬用器◇ 3項 天日製塩法とその伝播 ◇ 2節 日本塩田殊に入浜塩田の構造的遡及 ◇ 1項 入浜塩田の祖型と南方塩田の問題 ◇ 2項 入浜塩田の源流と伝播経路 ◇ 3節 十州塩田の成立 ◇ 1項 十州塩田の勃興 ◇ 2項 近世における十州塩田の所在と軒数 ◇ 3項 十州塩田の生成と造築目録 ◇2章 新塩田開発の諸問題 ◇ 1節 新塩田開発の展開 ◇ 1項 新田及び新塩田の併立的開発 ◇ 2項 新田開発の種類 ◇ 3項 新田開発の弊害 ◇ 4項 加賀藩の塩田開発特に塩専売の問題の検討 ◇ 5項 新田開発と干拓への批判 ◇ 6項 干拓地漁業権補償の問題 ◇ 7項 特に鍬下年季及び明けについて ◇ 8項 新田及び新塩田開発の時代区分 ◇ 9項 特に新塩田開発の最盛期天保年代の研究 ◇ 10項 新塩田開発企業家による開発著例−特に伊予多喜浜塩田の失敗と成功の開◇ 発著例− ◇ 1 多喜浜地区塩田の成立 ◇ 2 深尾権太夫の雄大なる基礎構想 ◇ 3 天野喜四郎と多喜浜塩田開発の経緯 ◇ 4 塩田開発資金の諸問題 ◇ 2節 新塩田開発の具象的展開 ◇ 1項 塩田開発に伴う検地と構築費 ◇ 1 塩浜開作と塩田検地 ◇ 2 毛利藩元禄12年(1699)の大開作とその費用 ◇ 3 近世後期塩田新築の構築費(18世紀後半)亥ノ浜塩田と波止浜塩田 ◇ 2項 塩田開拓地と操り芝居−村の消費(特に娯楽)と生産分析− ◇ 3項 塩の冶金鉱業利用 ◇ 3節 入り浜塩田生成系列の展開 ◇ 1項 封建塩技の排他性と伝播 ◇ 〔播州系第1系列(自第2項至第7項)〕 ◇ 2項 播州地区塩業の生成発展 ◇ 1 その源流 ◇ 2 正保以前の赤穂塩田 ◇ 3 赤穂における入浜塩田の開発 ◇ 4 新塩村部落の成立−姫路藩大塩・的計及び赤穂御崎新浜村の場合− ◇ 3項 阿波塩田の成立(播州荒井系) ◇ 1 慶長期の塩浜開墾−斎田塩の源流考− ◇ 2 元和以降の南斎田浦と答島 ◇ 4項 南児島の塩田開発 ◇ 1 概観 ◇ 2 豪商富田屋伝兵衛関係の新史料 ◇ 3 野崎武左衛門と野崎塩田 ◇ 4 岡山県南岸(特に児島)の塩田地帯 ◇ 5項 竹原塩田の成立 ◇ 1 竹原塩田の成立と初期塩浜の造築 ◇ 2 竹原塩田の惣浜意識 ◇ 3 元禄・享保期の竹原塩田(附り 加茂郡下市町浜絵図) ◇ 4 竹原塩田の惣浜金融(宝暦11年の例 昭和2年の例) ◇ 6項 松永および尾道地方塩田の開拓 ◇ 1 松永塩田の開拓者本荘重政 ◇ 2 尾道向島地方塩田の開拓(附り(甲)屋道近在諸浜成立一覧表(乙)安政3◇ 年各浜軒数及び使用者数一覧表) ◇ 7項 小豆島特に淵崎塩田の隆替 ◇ 1 嶋塩田の歴史絵図的系譜 ◇ 2 淵崎塩田の盛衰 ◇ 〔防府系第2系列(第8項)〕 ◇ 8項 開作著例としての西部三田尻塩業の展開−毛利藩の開作問題を中心にして−◇ 1 毛利藩の海辺開作 ◇ 2 海浜開作の手順とその用語説明 ◇ 3 開発の形式と種類 ◇ 1 公儀開作(御撫育開作) ◇ 2 家来開作(歩戻開作 傍示物切開作 駄走開作 勤功開作) ◇ 3 寺社舗開作 ◇ 4 百姓自力開作 ◇ 4 特に承応2歩減(削封)と歩戻開作 ◇ 5 毛利藩開作の発展段階(第1期開作・第2期開作・第3期開作) ◇ 6 元禄12年(1699)の三田尻大開作 ◇ 7 鶴浜及び大浜開作(鶴浜・大浜) ◇ 8 鍬下年季明け収益による治水費助成の例 ◇3章 鹹水煎熬方式及び燃料変遷の史的考察 ◇ 1節 概観 ◇ 2節 煎熬方式変遷の問題 ◇ 1項 竃・釜による煎熬方法(附節1 伊勢「南島」の竈方祭について) ◇ 2項 石釜・鋳鉄釜の優劣比較論(附説2 「釜の種類及び大きさ)について」)◇ 3節 燃料変遷の問題 ◇ 1項 薪燃料の問題 ◇ 2項 石炭および石炭問屋の問題 ◇4章 塩問屋と販売・積送の問題 ◇ 1章 塩問屋の性格 ◇ 1項 塩問屋の殷賑と藩の問屋牽制−牛王誓詞に見えるその実証− ◇ 2項 梶原景山「上書秘記」に見える塩問屋の性格 ◇ 3項 阿波藩の塩問屋と抜塩の問題−塩方代官1巻の研究− ◇ 1 阿波藩の塩問題 ◇ 2 焚隠塩の問題 ◇ 2節 塩業経営者の降替 ◇ 1項 波止浜塩田経営者の変遷 ◇ 2項 一軒前塩生産費の計数に関する史的分析 ◇ 3項 塩問屋の苦悶−元禄期浜開発の行過− ◇ 3節 赤穂藩の塩販売機構と政策 ◇ 1項 赤穂藩の塩販売政策と高松藩の先例 ◇ 1 塩問屋株設定と沖売問屋の殷賑 ◇ 2 赤穂藩の対外積極政策 ◇ 3 高松藩の「御国産塩」成功の事例−「享和の新法」の問題− ◇ 2項 赤穂藩の領外販売による「金銀貨獲得」の問題 ◇ 1 国産物取扱いの魅力と「硬貨獲得」の手段 ◇ 2 赤穂藩の為替操作について−為替差額の利得禁止− ◇ 3 赤穂藩の問屋口銭収奪−大坂の成功と江戸の失敗− ◇ 4節 塩の販売・積送に関する商慣習 ◇ 1項 芸備特に竹原塩の販売・積送慣習 ◇ 1 概観 ◇ 2 塩の先物手付販売 ◇ 3 船主の買取積送慣例 ◇ 4 塩の買付問題の分析−問屋・仲間側からの浜師牽制− ◇ 5 積送塩の信用保持について ◇ 2項 阿波産塩の販売と積送の商慣習 ◇ 1 十州塩の東進出 ◇ 2 阿波の塩廻船と産塩領外積送の取締−塩積送文書の検討− ◇ 3 下り塩の商慣習と配給機構(下り塩と地廻塩 江戸の塩問屋 大坂の塩問屋◇ ) ◇ 4 塩俵の量目と積送商慣習 ◇ 5節 問屋制資本と藩塩業政策の対抗 ◇ 1項 概観 ◇ 2項 大坂塩問屋の権勢 ◇ 3項 専売制による産塩諸藩の商人化 ◇ 1 岡山藩の専売類似組織 ◇ 2 備中松山藩の専売類似制度 ◇ 3 姫路藩の新専売仕法 ◇ 4項 藩の領外移出独占と問屋の対抗 ◇ 6節 問屋と惣浜月代り所との対抗 ◇ 7節 天保改革と塩業及び塩問屋の問題 ◇ 1項 天保改革とその世相及び貨幣の改鋳について ◇ 2項 天保期株仲間の解放と塩問屋 ◇ 3項 天保期における積極的塩浜開拓−大塩における塩会所経営と天保浜開墾の一◇ 例− ◇5章 塩田労働と経営の問題 ◇ 1節 採鹹労働の概説と近世浜子 ◇ 1項 汐汲重労働と採かん原理 ◇ 2項 採かん操作近代化の問題 ◇ 3項 採かん労働の分析 ◇ 1 採かん諸操作 ◇ 2 採かん労働 ◇ 3 採かん職種 ◇ 4項 近世瀬戸内諸浜における「浜子」呼称の研究(附り 「近世十州塩田浜子呼◇ 称一覧表」) ◇ 2節 浜労働の人的構成と経営単位の問題−浜封建制の停滞− ◇ 1項 浜労働の種別構成と賃金問題 ◇ 1 元禄・享保の採かん人夫構成 ◇ 2 一軒前当り浜子人数と給銀 ◇ 3 塩田の経営単位 ◇ 2項 塩浜の年中行事と浜子の給銀規定について ◇ 1 安芸竹原の年中行事 ◇ 2 伊予多喜浜における「浜定書之事」 ◇ 3項 浜子取締の法度(浜法)の探究 ◇ 4項 近世塩浜の経営形態と一経営者の降替 ◇ 1 三つの経営形態 ◇ 2 嘉永7年、一塩浜経営者の手記 ◇ 5項 塩村の分解昂進と塩浜の転売(附り 近世の塩田売買一覧表) ◇ 3節 塩田地主小作制の近世史的性格 ◇ 1項 浜開発地主層の変質過程−波止浜塩田の場合− ◇ 2項 塩田地主対小作関係の探究 ◇ 1 塩田地主層の生成 ◇ 2 「小作」塩民層の生成 ◇ 3 塩田小作の立場 ◇ 4 享保の「民間省要」と小作擁護論 ◇ 3項 安永年間の浜小作及び浜下人考 ◇ 1 安永の浜小作と塩田地主の恣意 ◇ 2 浜下人考 ◇ 4項 塩田請作と塩問屋 ◇ 1 塩田請作と家督銀 ◇ 2 浜問屋付小作制度 ◇ 3 擬制地主的塩田小作 ◇ 5項 塩浜の小作慣例 ◇ 1 概説 ◇ 1 島の小作慣習(小作料の定め方 小作料・支払方法・時期 器具・器械の◇ 貸与について 建物修繕 地盤修繕 堤防溝渠の修繕 年の豊凶による小作料◇ 2 瀬戸内海沿岸地帯の小作制概観 ◇ 3 塩田地主・小作制の近代史的考察−「生島塩田」事件を中心として− ◇ 2 瀬戸内小作慣行調査一覧 ◇ 4節 塩業労働の階層的秩序 ◇ 1項 塩業労働者の種別構成と「塩しまい」慣行 ◇ 2項 浜子雇入れの方法と慣例 ◇ 1 概説−特に赤穂の場合− ◇ 2 生口島における浜子市の名残り ◇ 3 松永地方の浜子雇入れの方法と慣例 ◇ 3項 塩業労務者の移動について ◇ 4項 塩田浜子の所得と労賃支払いの方法 ◇ 1 塩田浜子の所得 ◇ 2 労賃支払いの方法 ◇ 5項 浜築造の諸経費と労務費 ◇ 6項 近世浜子の賃金問題 ◇ 1 概説 ◇ 2 竹原浜における宝暦9年および文政10年の賃金問題(宝暦9年(1759◇ の場合) 文政10年(1827)の場合) ◇ 3 貨幣価値の暴落と塩民一揆−伊予波止浜の場合− ◇6章 十州塩田に於ける限月製塩の史的展開−塩生産過剰による生産統制の諸問題− ◇ 1節 限月製塩の概説 ◇ 1項 休浜の顛末と毛利藩 ◇ 2項 「塩製秘録」の見解 ◇ 2節 休浜法の濫觴 ◇ 1項 休浜の第一次施行 ◇ 1 三原屋貞右衛門の提唱 ◇ 2 宝暦の瓦解 ◇ 3節 休浜論議の凱歌 ◇ 1項 毛利藩田中藤六の休浜遊説成功 ◇ 2項 三浦源蔵の休浜論議 ◇ 4節 休浜法の東漸と経営地主の反発 ◇ 1項 安政・天明の混乱期と北山直十郎 ◇ 2項 三田尻宰判西浦開浜とその影響 ◇ 3項 寛政の休浜再興問題 ◇ 5節 小浜主・小作浜主層の反発と台頭−有得浜人と非力預り浜人の闘争− ◇ 1項 大年寄松村安兵衛の休浜強行 ◇ 2項 塩浜分解の潜行的昂進 3項 産塩の飽和と生産統制の苦悶 6節 休浜法の終焉 1項 休浜法生誕の理由と「十州塩田会」の盛衰 2項 明治初期10年迄の情勢 3項 「休浜法」の最終段階 7節 幕末以降明治初期の塩輸出問題 1項 内海島塩の朝鮮輸出 2項 明治政府の塩輸出問題 3項 塩専売制の生誕 1 塩消費税の計画 2 塩専売の計画 結言 事項索引 |
棚番号 | C65 |
請求記号 | 669--KS |
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- 広島県塩業史渡辺則文‖著
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